パソコンや携帯電話でメールを利用する際、迷惑メールに悩まれる方も多いのではないでしょうか?
迷惑メールは正しく対処を行わないと、使用した端末のハッキングや情報流出などの危険性があります。
従来、迷惑メールと言えば誰が見ても迷惑と分かるものが多かったものの、最近では、特定の企業を騙って正規のメールに見せかけた「なりすまし」による迷惑メールが増えています。
誰が見ても迷惑メールとわかるような、怪しいサービスや商品の案内メールは、内容から簡単に判断できます。しかし、本物になりすました巧妙な迷惑メールは、一見本物のメールと非常に間違いやすく、迷惑メールの罠に引っかかってしまう可能性があります。
この記事では、迷惑メールの種類、未然に被害を防ぐための対策方法をご紹介します。
そもそも迷惑メールが届くのはなぜ?
迷惑メールが届く原因としてまず考えられる理由としては、プログラムを用いることで実際にありそうなアドレスを生成し、無作為に送信していることが挙げられます。
また、インターネット上に利用者が掲載しているメールアドレスを収集したり、利用者にメールアドレスを登録させるための「おとりサイト」を設置したりして情報を集めます。
収集されたメールアドレスは、業者のメール送信リストに登録され、そのリストが迷惑メール送信のあて先として利用されるのです。
そのほか、メールアドレスの販売業者からリストを入手しているケースなども考えられます。
迷惑メールの種類
迷惑メールを受信しないようにするためには、迷惑メールについての情報をよく知ることが必要です。 ここからは迷惑メールの種類について解説していきます。
1.ウイルスメール
コンピュータウイルスの感染を目的とした迷惑メールです。
メールを開封したり、添付されたファイルを開くと端末がウイルスに感染し、下記のような症状を引き起こしてしまいます。
・動きが遅くなる(システムが不安定)
・端末が暗号化されて操作不能になる
・データが削除されたり、破壊される
・画面に不審なメッセージの表示
・パソコンが遠隔操作される
・パソコンのデータが漏洩、流出される
社内で利用しているパソコンにウイルスが感染すると、顧客情報や機密情報の漏洩がされる可能性があります。
また、近年ではランサムウェア(Ransomware)と呼ばれるコンピュータウィルスの被害が急増しています。
ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせて作られた名称であり、このウィルスに感染すると上記のような被害に合うだけでなく、その端末と接続された別のストレージも暗号化される場合もあります。
そして、その制限を解除するための「身代金」を要求する画面を表示させるというウイルスです。
2.フィッシングメール
「フィッシングメール」とは、金融機関やクレジットカード会社からのメールを装い、暗証番号やクレジットカード番号などをだまし取る詐欺メールです。
フィッシングは英語では「phishing」と綴ります。その由来には諸説ありますが、エサをばらまいて被害者を釣り上げることから「釣り」を意味する「fishing」と、洗練された(sophisticated)偽装の手法をとっていることからつけられた造語だと言われています。
フィッシングメールの仕組みは、クレジットカード会社や金融機関などの窓口のメールアドレスを使用して、不特定多数の対象にメールを送ります。
メールの本文には「口座情報の確認をします」や「クレジットカードが使用できなくなります」などの案内と、偽のWEBページへのリンクが掲載されています。
本物そっくりの内容で区別非常に難しいこともありますが、少しでも不審に思ったら、電話で問い合わせをしたり、同じようなメールで報告されているフィッシング詐欺の実例がないかを確認しましょう。受信したメールの本文内の文字列をインターネットで検索することで、同様の被害情報を得られる場合があります。
3.スパムメール
広告や宣伝を目的として大量に繰り返し送信される迷惑メールのことです。
スパムメールには、主に添付ファイルが付いている場合があります。その添付ファイルはexeファイル(実行ファイル)やWord、Excelなどのデータです。
このデータを開くと、自分がパソコンを扱っていない時に、他人に同様のスパムメールを送信してしまったり、Excel・Wordデータにパスワードがかかってしまうことがあります。
4.標的型メール
標的とする企業と関連性の高い、実在する取引先に偽装して送信元に指定したり、添付ファイル名も業務に関係性があるものになっているメールです。
例えば、メールの件名が「就職に対する問い合わせ」で一見本文にも違和感なく、さらに「履歴書.zip」が添付されていることがあります。これが人事担当者宛に送付されたならば、添付ファイルを開いてしまうでしょう。
その他にも、「新製品に関する問い合わせ」や「発注依頼書」など、メールの件名や本文が、企業や個人が不審を抱かせないように巧妙に偽装されており、本物のメールと見分けがつきにくいことが多いです。
そのため、受信者が気づかずに添付ファイルを開封してしまったり、リンクをクリックした結果、知らないうちにウイルスに感染したり、情報漏えいなどの被害につながってしまいます。
迷惑メールが届いたときに、絶対にやってはいけないこと
前述の通り、開封するだけで感染してしまうウイルスもあります。迷惑メールと思われるものは、不用意に開封しないようにしましょう。
ここからは、迷惑メールと思われるものが届いた時に絶対にやってはいけないことを紹介します。
【NG】メール本文内のリンクをクリックする
メール本文内のリンクを、クリックしないようにしましょう。
メールなどのURLリンクは、パソコンのOSやソフトの脆弱性(セキュリティの弱点)を攻撃する不正サイトの入り口になっていることもあります。OSやソフトの脆弱性を残したままのパソコンでは、こうした不正サイトを表示しただけでマルウェアに感染してしまうこともあるのです。 そのため、不用意に本文内のURLをクリックするのはやめましょう。
リンクのほか、添付ファイルを開かないことも重要です。添付ファイル自体がウイルスに感染している可能性が高く、不用意に開くとウイルスに感染して二次的な被害に発展する恐れもあります。
【NG】安易にメールの指示に従う
よくよく確認せず、メールの指示に従うことはやめましょう。
「利用料金が未払いのため、期日までに支払って下さい」という内容や、「システム変更の必要があるのでパスワードやカード情報を入力して下さい」といった、いかにも自分に心当たりがありそうな内容で迷惑メールが届くこともあります。
この内容に従ってしまい、詐欺被害にあうことも少なくありません。また、従ったからといって被害が完全に止むことも可能性は低いです。安易にメール内容に従うことは避けましょう。
【NG】迷惑メールに返信する
迷惑メールへの返信はやめましょう。
返信することで、かえって自分の個人情報を相手に知らせることになってしまいます。催促・督促メールが頻繁に届くようになる可能性もありますので、返信しないようにしましょう。
また、公的機関の名称や連絡先が記載されていても、安易に信用しないでください。 インターネットで検索を行ったり、問い合わせを行って必ず確認をしましょう。
迷惑メールの対策方法
1. プロバイダの提供するフィルタリングサービスを利用
プロバイダのメールサーバ上で迷惑メール判定を行い、判定後の処理を行います。
【フォルダ分け処理】
迷惑メールフォルダなどに振り分けられて一定期間保留する処理です。
迷惑メールと判定したメールは、受信者に配信しないでプロバイダのサーバ上で別フォルダに振り分けて保留します。保留されたメールは、ウェブメールで確認できるので、正当なメールが迷惑メールと誤判定されていないか、定期的に確認が必要です。
【ラベリング処理】
パソコンのメールソフトで受信するときに、振り分けしやすいようにラベルを付加する処理です。
迷惑メールと判断したメールの件名部分に[SPAM] [meiwaku]などの迷惑メールを識別する文字を付け加えます。受信した時にユーザーが一目で迷惑メールと判断しやすく、メールソフトでキーワードを指定した振り分け機能を利用することで、迷惑メールを専用のフォルダに自動的に振り分けることもできます。
2. セキュリティソフトの迷惑メール対策機能を利用
セキュリティソフトのウイルス対策ツールの拡張版として、迷惑メール対策機能があります。
一部のセキュリティ会社では迷惑メール対策機能だけの製品も提供していますが、一般的にはインターネットセキュリティ製品の一機能となっています。
購入後、1年間のオンラインデータ更新を受けることができます。プロバイダのサービスの中には、これらのセキュリティソフト開発会社と提携して、同様のセキュリティ機能を月額料金で提供している場合もあります。
迷惑メール対策機能を持つ、主なセキュリティソフトは以下の通りです。
・カスペルスキー
・ESET
・トレンドマイクロ
・マカフィー など
セキュリティソフトは常に最新の状態にしておきましょう。
セキュリティソフトをインストールした時の状態のままにしておくと、新種のウイルスを見つけることができません。新しく発生したウイルスの感染を防ぐためには、ウイルス対策に関するデータを常に最新の状態にしておく必要があります。
3. メールの受信許可アドレスや拒否アドレスを設定する
さらに迷惑メールを減少させたい場合には、受信を許可する「ホワイトリスト」や、逆に受信を拒否する「ブラックリスト」を設定しましょう。
社員や取引先など、メールを送受信する相手が限定されている場合は、ホワイトリスト方式を採用して受信アドレスを指定することで、確実にスパムメールを遮断できます。
ブラックリストを指定して受信を拒否することもできますが、詐欺業者はメールアドレスを頻繁に変更するため、定期的にリストの設定変更が必要となります。
4. 「不審なメールは削除」が鉄則
どれだけ防御していても迷惑メールが届くことを100%防ぐことは難しいのが現状です。迷惑メールがメールソフトに残ったままの状態にならないよう、迷惑メールフォルダは定期的に空にしましょう。放置していた場合、なにかの拍子にURLや添付ファイルを開いてしまい、被害を受ける恐れあるためです。
見覚えのない送信元や件名、内容など不審に思ったら、まず削除しましょう。
上述しておりますが、メール本文内のリンクや添付ファイルを内容を確認する際は、リンクがあっても触らないよう注意してください。
万が一、感染した場合の対処法
もし、迷惑メールのURLや添付ファイルを開いてしまった場合は、すぐに専門の業者様にご連絡しましょう。
また、感染が広がる前にメールを開いたパソコンのネットワークを切り、他のパソコンへの影響を妨げる必要がありますので、早急な対応を行いましょう。
また、セキュリティソフトでウイルスのチェックや駆除を行ってください。
今回のように、迷惑メールの感染により、お困りの場合は、弊社でも対応できる場合があります。
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